水冷にアルミ部品を使いたくない幾つかの理由

2年と半年前くらいっすか。
水冷の水が白っぽく濁ってアルミのラジエーターはダメじゃね?って思って取り外したのは。

そのラジエーターのは適当に乾燥させてから会社の人のところにドナドナされたんですがね。
最近聞いた話によると、そのラジエーター穴が開いたそうで
やっぱアルミおっかねえな・・・

それでも2年近く生きてたという意味では十分だったのかもしれない。
俺の予想ではもっと早くダメになる(あるいは使われなくなる)と思ってたんですがねえ。

既に一度電解腐食やら電食やらバケガクっぽい言葉でぐぐって調べ終わってるんだが
相変わらず2年半前の記事を見てる人結構見られてるようなので、小さくまとめなおしてみた。


以下のネタ、いずれの話も→神戸製鋼アルミニウムの化学的性質(耐食性)ここいらに細かく載ってます。
要点だけ軽くまとめておきます。


腐食ってなんですか
アルミがボロボロになり剥がれる事。
水冷の場合、剥がれたものがリザーバータンクやチューブに張り付き
水が白く濁った?ように見えるので、タンク等に透明な部品を使ってるとすぐわかる。


腐食の原因① 素材の相性によるもの
部品に銅&アルミ等混合させた場合に起こるやつ。
一般的には銅とか使わないでアルミオンリーにするとか
冷却水に伝導性の低いもの(精製水等)を使えばこれらは起こりにくいとは言われてます。

対策したつもりでも腐食はします。
理由は次のやつ


腐食原因② 水素イオン濃度とアルミの関係
アルミのph(水素イオン濃度)の耐性は4~8くらい。
中性が7で、それより小さいと酸性。大きいとアルカリ性です。
冷却液のphが4を下回ったり、8を超えると腐食が進みます

具体的にどういうことなのかというと
10円玉にサンポールをかけると綺麗になるのは知ってますか。
あれと同じような感じでアルミホイールにサンポールを使っても綺麗になります。
理由はサンポールのphが1くらいで、汚れを落とすというより溶かしているという感じですかね。

酸性のモノ(塩酸の場合ph=2くらい?)だと溶けそうというイメージを持ってる人ならわかりやすいと思いますが
簡単に言うとアルミの場合アルカリ性の液体でも起こるってことですね。
腐食速度は別として、アルミ使ってる状態でアルカリの冷却水でまわすことは
サンポールを冷却水に使ってるような感じと思ってもらえるとわかりやすいかもしれません(大げさですが)

既に腐食体験してる人ならわかるかもしれないが、
アルミの剥がれたやつを掃除する時に食器用のアルカリ洗剤使ってかるくこするとよく取れると思います。
まあ、アルカリに弱いからね。当然なんですが。


あまり知られてない困ったことがあって
自動車用のクーラントとかの場合JIS規格では中性~アルカリ性にしないといけないようです。
逆にいうと平気でアルカリ性の液体が使われてるってことですかね。(もちろん探せば中性のもあるんだろうが)

同様に水冷用のクーラントも中性からアルカリ性まであると思われる。
実際に昔使ってたAlphacoolのは計測してみたらph9.5(薄めた後の数値)くらいという数値だったのであっても不思議ではない。
ちなみにAlphacoolの場合そこで使ってる部品ほとんどが銅製なのでアルカリ性の液体で問題ないという判断だったんだろうな。
折角腐食抑えるためにクーラントを使うべきはずなのに選び間違うことで腐るという意味不明な状態も起こるってことです。
アルミを使ってる人は中性のクーラントを使いましょう


どちらにせよ困ったことが、クーラントのphが載ってないってことだ。
自力で調べるなら幾つかの方法がある
熱帯魚用のph試薬を使う
熱帯魚売ってる店に置いてあります。かなり安価。
欠点は色のついたクーラントに使えないこと。

もう1つは電子ph測定する機材を買うこと。こちらはクーラントの色がついてても問題ない。
まともに買うと10k超えるのでハンダつかって組み立てとか好きな人には組み立てキットがお勧め。



腐食対策で有効そうなのははっきり言ってあんまりないすね。
ほんと、中性クーラント使えよ!くらいしかない。

アルミの特性的に水の中で使うような素材じゃないような気がするんだよね。




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